過去日記置き場


▼最近の日記▼

2019/02/23(土)
#1095 ライブステージ in ネットカフェ
らくがきにっき
 ネットカフェは混沌の空間だ。

 先日、出張先の繁華街で終電が無くなったのでネットカフェに入った。利用したことがある人は分かるかもしれないが、夜のネットカフェは結構カオスだ。

 その日は金曜の夜で、店には多くの人が溢れていた。椅子と机のオープン席もほぼ満席、個室のブースも満室のようだった。

 私はリクライニングチェアのあるブースで、名作「ヒカルの碁」を読んでいた。

 ブース間はパーティションで仕切られているが、高さ2メートルほどしかなく、周囲の音はだだ漏れだ。話し声、咳払い、いびき、ラーメンをすする音、豪快な屁。そこにプライバシーは存在せず、共有スペースも同然である。それがネットカフェだ。でも屁は我慢しろ馬鹿。

 「ヒカルの碁」は本当に面白い。ストーリーも面白いが、何より囲碁を全く知らなくても楽しめるところが素晴らしい。作中のキャラクターが「〇〇(囲碁の専門用語)だと!?」と驚いても、その意味は分からないが、「なんか分からんけどすごい!」となる。皆さんにも是非読んでもらいたい。

 私は興奮しながら、うず高く積んだ20数冊のヒカルの碁のコミックスを、わんこそばを食すように次々と読み進めた。

 しかし週末のネットカフェだ。周囲が騒がしく、何かと気が散ってしまう。私は雑音の類に非常に弱く、少しの物音でも集中力が乱されてしまう。この日も例外ではなかった。

 ブースの外、廊下のほうから声が聞こえてくる。

 「すんません、この競馬の雑誌、先月のやつどこにあるんかな?」

 どうやらおっちゃんが店員に質問しているようだ。

 「いえ、ボク店員じゃないんで分からないです」
 「あ! すんません!」

 客を店員と間違えたみたい。分かる。分かるぞおっちゃん。ネットカフェって、たまに私服みたいな制服の店がある。その場合、客か店員か判別が難しい。おっちゃん、同情するわ。

 いやいや、違う違う。おっちゃんの競馬はどうでもいい。ヒカルの碁だよ。
 私は意識を目の前に向け直し、名作の続きを追った。

 ストーリーは序盤の山場、ヒカルが囲碁のプロ試験を受験する場面だ。これまで共に戦ってきた仲間たちもライバルで、誰かが受かれば誰かが落ちる。非常に緊張感のあるシーンである。

 しかし週末のネットカフェだ。こちらの盛り上がりをよそにブースの外が騒がしい。
 くそっ、うるさいな。なんだ。今度は男女の声が聞こえてきた。

 「けっこう人おるなぁ」
 「ほんまやなぁ」

 どうやらカップルのようだった。

 「この人ら皆、なんでこの時間にこんなとこおるんやろな」
 「なー」

 やめろ、詮索するな。というかお前らも同族だろう。

 「俺分かったわ。多分やけど」
 「うん」

 ほうほう。

 「絶対この人ら裏世界の住人やで」
 「そうやろなあ」

 違うわ。意味不明な決めつけやめろ。普段は全力でお天道様の下で働いとるわ。
 あと女も適当な相槌打つな。

 いかんいかん。また気が散ってしまった。裏世界のことはいいんだ。
 私はヒカルの碁の世界に戻った。

 今度は「sai」と塔矢行洋の対決に移る。平安時代最強の囲碁打ちの亡霊と、現代囲碁界最強の棋士がネットの囲碁で勝負するのだ。神の一手を極めんとする者たちの、時代を超えた頂上決戦。目が離せない。

 だが、週末のネットカフェだ。私の興奮に外野がまたも水を差す。
 ちきしょう、今度はなんだ。隣のブースから声が聞こえてきた。

 「もしもし。え? 今ネカフェにいるよ」

 男の声だ。電話に出ているようだ。外でやってほしい。

 「そうなんだよ、調子に乗ってたら終電逃しちゃってさ」

 週末で羽目を外したのか。そういうこともあるだろう。

 「漫画でも読んで始発待とうと思ったらさ、」

 ふむふむ。

 「ヒカルの碁読みたいのに全巻無くて」

 すまない。私のせいだ。君の隣のブースに全巻あるんだ。
 名作だよな。読み終わった分から後で返すから許してくれ。

 いかんいかん。また他ごとに気を取られた。
 ネットカフェは本当にカオスな空間だ。

 またヒカルの碁を読み進める。

 物語は終盤、消えた佐為をヒカルが探すシーンだ。佐為が消えたことを受け入れられず、縁の地を巡り佐為の足跡を追う。その果てに見たものは――。物語は最高潮だ。

 しかし私がいるのは週末のネットカフェ。またしても邪魔が入る。
 なんだよもう。今度は壁越しで正面のブースから何か聞こえてくる。

 「♪離さないで〜」

 おそらく若い男が、高めのキーで何か歌っている。
 ヘッドホンで音楽を聴いているのだろうか。勘弁して欲しい。

 「♪アイキャン ジャス ネヴァ ゴナ 〇▼%&$〜」

 くそっ、気が散る。いいシーンなのに。やけに発音がいいのもかえって癪だ。

 「………」

 唐突に静まった。
 2フレーズぐらい歌った後に声は聞こえなくなった。

 良かった。これでヒカルの碁をまた読める。
 気を取り直して私はストーリーを追った。

 佐為を探すヒカル。しかしどこにも姿は見えない。
 唐突な別れに現実を受け入れられず奔走する。

 一体どうなるんだ。ヒカル、走れ。佐為を見つけてくれ。



 「♪熱い気持ちィ こみ上げてきてェ〜」

 ああもう。勘弁してくれ。なんなんだ。
 お前のバックミュージックいらねえから。お願いだから静かにしてくれ。

 「♪この思いをォ 届けたいィ〜」

 黙れ。こっちの思いが届いて欲しいわ。

 「………」

 しかし、またも2フレーズぐらい歌った後に声は聞こえなくなった。
 きっとサビに入った時にボルテージが最高潮になり、声に出てしまっているのだろう。

 まったくもう。迷惑ったらありゃしない。
 ヒカルと佐為の行方に目を戻す。

 佐為を見つけられなかったヒカルは囲碁を打つことをやめてしまう。
 心配された盟友から受けた最後の一局の中でヒカルが打った一手は――。



 「♪信じてェ ビリーブ ユアセルフ〜」

 殺す。いや殺す。絶対殺す。虫のようにいたぶって殺す。

 「♪抑えきれない この気持ちィ〜 あなたにィ〜」

 抑えきれないこの殺意、あなたに。

 客と店員間違い、廊下での雑談、ブースでの電話。全て許そう。
 だがブースで熱唱野郎、お前だけは許さん。

 「………」

 例によって歌が止む。

 いや分かってる。この後サビがくる。また歌い出す。
 あなたに届けたいこの思いビリーブユアセルフが来るだろう。

 心の準備はできている。さぁ来るなら来い。



 「………」



 「………」



 「………」



 「へっくしゅん」



 いやそこは歌えや!



 * * * * *

 私はヒカルの碁を読み終えることなくネットカフェを出た。

 痛いほどに眩しい朝日が疲弊した体に突き刺さった。
 家に、帰ろう。強くそう思った。

 ネットカフェは混沌の空間だ。

2019/02/06(水)
#1094 ハムサイト懐かしコンテンツTOP10 完結編
らくがきにっき
 前々回からの続きです。ご覧になっていない方はこちらから。

 ランキングには入れてないですがWeb拍手ってまだ現役なんですね。気に入ったらワンクリック、という手軽さは元祖「いいね」とも言うべき存在でしょうか。

 あと比較的最近になりますが、「手書きブログ」もまだ現役ですね。すごく描いた人の温度が感じられて好きだったコンテンツです。コメントも手書きで難易度が高かった思い出があります。

 この他にも個人サイト文化の衰退と共に記憶の片隅に追いやられたコンテンツはたくさんあるのでしょうね。
 これまでの時代、これからの時代。平成ネット史を駆け抜けた私たちはWebの生き証人です。見届けてまいりましょう。


 前置きが長くなりましたが、ハムサイト懐かしコンテンツです!

 前回まで紹介したコンテンツはウチのサイトは手を出していなかったものばかりですが、ここからご紹介するのは全てウチのサイトもやってた・設置していたコンテンツです。Twitterもインスタ映えもバーチャルYouTuberも無かった、そんな時代のお話です。

 それでは行きましょう。

 カウント〜ダウン!(首が回ってカメラを指差す)



 「ハムサイト懐かしコンテンツ・トップ5」!


 5位 同盟

 MMぼーいず同盟 とっとこサーチ 時間のないサイト運営者リング
 あるテーマを主張する人がページを作成し、そのテーマに賛同・支持する人が自分のサイトにバナーを貼り付け、支持の表明、布教の促進を行うもの。同盟と類似した、特定のジャンルのサイトが集まって登録されているウェブサイト一覧である「サーチエンジン」などもあった。

 ハムちゃんずの中にカップリング要素を見出す人は多く、ハムリボ同盟、のぴトラ同盟、ロベロコ同盟など、やはりカップリングをテーマとした同盟が多かったですね。マイナーなものも数多くありました。そして平和なハムサイトにおいてもカップリング戦争は存在し、特にトラハムちゃんやリボンちゃんなど人気キャラ周りでは、派閥間で一触即発の空気もあったとか。
 ちなみに私はハムリボが絶対正義でしたので、ハムマフやハムトラみたいな敵対国とはサイト間で殺るか殺られるかの関係だったものです。しみじみ。※ウソです



 4位 毒吐きネットマナー

 毒吐きネットマナー
 当時色々な意味で話題になった、ネットマナー・ネチケット解説サイト。初心者や困ったちゃんへの怒りや恨みをふんだんに盛り込みながら毒の強い表現で解説しているため、賛否両論な内容となっている。

 ウチも含めて、ハムサイトでは高確率で採用されてました。
 ストレートな分かりやすさもありましたが、何よりハムサイトは年齢層が比較的低い傾向があり、マナーのなってない困ったちゃんが多かったのが一番の要因でしょう。わりと心の叫びを代弁していてくれたものでした。

 「ネチケット」という言葉自体がすでに懐かしいですが、もはや現代は、違反者や困ったちゃんに対して凍結、リムーブ、ブロック、ミュート……といった管理機能によって隔離させる、言わば誰も救ってくれない自己責任の時代となりました。乱暴でもマナーを教えてくれるこのサイトは、まだ優しい時代であった象徴とも言えるかも知れません。



 3位 お絵かき掲示板

 しぃペインター 恥ずかしい歴史
 ブラウザ上でイラストを描いて投稿できる掲示板。お絵かきBBS、オエビ、絵板、PBBSなどとも。描画行程を全て記憶し、再生できるアニメーション機能などもある。絵日記(ブログ)のように使用する管理人も多くいた。

 ハムサイトは多くがイラストサイトであったため、訪問者も参加できるお絵かき掲示板もまた多く設置されていましたね。レンタルPBBSは色々種類がありましたが、「お絵かきーず」が多かったように思います。
 絵を通じて交流できるのがとても楽しく、イラストをあまり描かない私も、絵板のおかげで少しは技術が身に付きました。

 描画中にうっかりブラウザを閉じて膝から崩れるのはお約束。
 あと、ハム絵を描いて投稿したらヒゲを描き忘れてorzというハム絵板あるある。

 右の画像は2003年、つまり16年前に私が実際に投稿した際のキャプチャです。初投稿でコメント付いたのが嬉しくてキャプチャ取ってました。当時の俺、「こんばんち」とか言っててもう、タイムマシンがあったら自分を殴り飛ばしに行きたい。



 2位 「100の質問」

 100の質問 100の質問
 「絵描きさんへの100の質問」「ハム太郎的100の質問」など、特定のテーマに沿って100個の質問に答えるテンプレート文およびそのコンテンツ。通称「100質」。ハンドルネームや血液型から推しカップリングに来世や一発ギャグまで質問が幅広く、手軽に濃厚な自己紹介ができる。

 「ハム太郎的100の質問」は配布元が人気のサイト様だったこともあり、ハムサイトの管理人はやってる人本当に多かった。インタビュー形式で応えられる分かりやすさ、手軽さがありました。ただ、100個の質問はかなりのボリュームで、回答してるほうは楽しいが読むほうは30ぐらいで心が折れることも。そのため、「50の質問」「30の質問」のようなショートバージョンも存在していましたね。

 自分の100質をあらためて読んでみると、20個目の「好きなハム語はなに?」という質問に「ちょびりんき!(イケてる〜!)です★」などと回答していて、吐血しながらパソコン投げ捨てた。元祖前略プロフィールとも言うべき、黒歴史製造マシーンである。



 1位 交流掲示板

 うちの交流掲示板看板 もっと書き込み隊
 書き込み(カキコ)を投稿してコミュニケーションを図るツール、ウェブシステム。アイコンや背景デザイン、タグの使用有無などカスタマイズも可能。

 個人サイトの大定番交流ツール。これを抜きにしては個人サイトもハムサイトも語れません。

 日本各地から、時には海外から、老若男女・常連からご新規さんまで日々集い、カキコとレスを繋いでいく。1つ1つは取るに足りない内容だけど、交流の楽しさの原点がありました。

 他サイト様に書き込む「初めまして」の緊張感。
 自分が立てたスレにレスが付くうれしさ。
 誕生日をお祝いしてもらうくすぐったさ。
 専用アイコンをもらった時のクラスチェンジ感。
 祭りに乗り遅れた悔しさ。
 一行カキコする困ったちゃんに注意する優しい世界。
 荒らしに負けじと、他のスレを上げるささやかな心遣い。

 ディスプレイの先にいる見ず知らずの人たちと、とても儚くてとても尊い繋がりがあった場所でした。スマホなんてない時代、学校から帰ったらすぐにパソコン付けて掲示板に飛び込んでいた人も多いのではないでしょうか。

 当時の「BBSボキャブラリー」として、文末に (何(ぉ(爆(マテ などと付けていた人も多いはず。BBSにおいてはツッコミはセルフサービス。これ常識。



 * * * * *



 以上、ハムサイト懐かしコンテンツTOP10、いかがでしたでしょうか。
 平成のネット史、ハムサイト史を少しでも懐かしんでもらえたら、これに代わる喜びはございません。

 今回の日記を書くにあたり、当時のBBSログや過去の日記を振り返っていたのですが、自分の言動があまりに痛々しすぎて直視できず、何度もディスプレイを叩き割りました。ある意味大変だった。

 次にまた同じような企画をやるのは10年後ぐらいでいいかな……(爆(マテ

2019/01/27(日)
#1093 ハムサイト懐かしコンテンツTOP10 その他編
らくがきにっき
 前回の続きです。ご覧になっていない方はこちらからどうぞ。

 本題に入る前に――ネット草創期からホームページスペースの定番だった「Yahoo!ジオシティーズ」が、2019年3月にてサービスを終了するそうです。
 当時のホームページスペースとしてはド定番で、幾多の個人サイトがお世話になったことでしょう。平成終了を区切りに、また1つの歴史が終わるという感じがします。

 * * * * *

 さて、前回からお送りしている「ハムサイト懐かしコンテンツTOP10」ですが、上位の発表の前に僅差でランキング圏外としたコンテンツを紹介します。

 「ハムサイト懐かしコンテンツ・その他編」!!


 TOP10には入りませんでしたが、個人的に懐かしいものを集めました。
 さっそくどうぞ。


 「バトン」
 バトン
 管理人同士が日記やブログで質問群のバトンを繋ぐリレー。バトンが繋がることで互いに「見ていますよ!」というアピールになる、連帯感・身内感が得られる一品。バトンを回す勇気の無いチキン管理人の決めゼリフ、「アンカーでお願いします!」


 「右クリック禁止」
 右クリック禁止
 主に画像の保存を禁止する目的で設定される。これを回避する方法を模索することで、ネットスキルが身についていく。確かハム太郎とっとこむ(公式サイト)がこれを設定していたので、ハムサイトでも倣っている人は多かった。


 「強制的になりだすMIDI」
 MIDI
 キラキラマウスカーソルと双璧をなす、個人サイト定番のありがた迷惑コンテンツ。学校など公共の場では「音量注意」だ!


 「前略プロフィール」
 前略プロフィール
 みんな大好き、ザ・黒歴史の墓場。2004年にサービスを開始、iモードなどケータイでのネット普及の波にも乗って大流行。2016年9月サービス終了。


 「相互リンク、リンクフリー、無断リンク禁止」
 無断リンク禁止
 大手サイトと相互リンクになることは全ての弱小サイトの憧れ…! でも、無断でリンクしないでください!! 管理人って闇が深いお仕事なのです。


 * * * * *

 皆さんの心に刺さるコンテンツはあったでしょうか。
 次回はいよいよTOP5をご紹介します! しばしお待ちを。

2019/01/15(火)
#1092 ハムサイト懐かしコンテンツTOP10
らくがきにっき
 前回の日記を公開後、様々な反響を頂きました。本当にありがとうございます。

 懐かしい、寂しい、考えさせられる、思い出が蘇る、色々なご意見がありました。特に、「折り重なる季節の中でハムサイトは動かなくなった。」に対しての「お前のとこもだろ」という指摘は非常に的を得ていましたね。それは言わない約束でしょう。

 その前回の日記では「管理人」や「専アイ」など、ハムサイト…というか、個人サイトの懐かしい文化についていくつか触れました。もはや死語と思われる語彙もありました。

 しかし、私たち“個人サイト世代”にとってそれらは大切な思い出。YouTubeもTwitterもなかったあの時代、姿の見えないネットの世界で、私たちが自分の存在をめいっぱい表現すべく生きた証とも言えるでしょう。

 今回はそれらをゆっくり振り返ろうと思います。

 名付けて……

 「ハムサイト懐かしコンテンツTOP10」!

 説明しよう! ここでは、インターネット老人会の長老ハムであるねずみが、独断と偏見でまとめたハムサイトの思い出コンテンツを、ランキング形式でお送りするのだ!

 平成中期のネット史は個人サイトの歴史でもありました。とりわけ私たちハムファンはハムサイトに深い思い出があります。平成最後の年、それを少しでも皆さんと共有できればと思います。そう、あの時僕らは若かった……黒歴史的な意味でな。

 * * * * *

 さて、さっそく参りましょう。

 ランキングスタート!(楽しそうにこぶしを突き上げる)
 ※ランキングは私の主観ですので、一個人の意見としてお楽しみください。


 10位 キリ番「踏み逃げ禁止」

 キリ番
 サイトを訪問した時、アクセスカウンタがゾロ目などのキリのいい番号だったら「キリ番」として、サイトに名前を残せたり、管理人からイラリクなどのご褒美があったりする。ゾロ目のキリ番のほか、ミラ番(左右対称、例:64246)や階段キリ番(例:12345)などもある。今思えば「キリ番ゲッター」という称号、こっ恥ずかしい。

 アクセスカウンタは本当にどこのサイトでも設置してましたね。ハム太郎のサイトなので「86」「868」が入った番号はキリ番として扱われることが多かったのは、ハムサイト独自の文化でしょう。
 印象深いのが、一部でキリ番報告を義務付けていたサイトがあったこと。過剰な自治意識が怖い。一体何に駆り立てられているのか。管理人さんは宝くじ当たったら報告を強要するタイプでしょうか
 まぁ、それぐらいキリ番は当たり前の文化でした。



 9位 Enterページ(Indexページ)

 キリ番
 サイトにサクセスした時、最初に表示されるページ。ここにルールや注意事項、アクセス解析などがある。家に入る前の門のようなページ。これを設置しているサイトはたいてい「このページ以外はリンク禁止です」などと警告している。あとは「Sorry, this site is Japanese only」も超定番。

 当時多くのサイトがアクセス解析やデザインにフレームを使用していたこともあり、このページを1枚かませることはそれなりに意味があったのでしょう。
 また一部のサイトでは、注意書きをよく読まずにバナーやEnterをクリックして入ろうとすると、「ここはトップページじゃありません! 注意書きをもう一度よく読んで出直してください!」と追い返され、よく見るとページ下のほうの■が入口になってる、いわゆるダミーエンターもありました。めんどくさいけど、ハムサイトは荒らしや困ったちゃんが多かったので、苦肉の策だったんですよね…。



 8位 裏ページ、隠しページ

 隠しページ
 表のコンテンツとは隔離されたページ。たいてい分かりにくい場所に作成し、人目を忍んでいる。ムフフな内容からウホホな内容やオウフな内容のものまで様々。袋とじページ。

 ハムサイトで18禁はほとんど無く、擬人化やオリジナル小説といったやや人を選ぶコンテンツに対して裏ページ・隠しページが使われていることがありました。
 隠すギミックとしては、ページの隅っこの.(ドット)にリンクしている、文字列の中にリンクをそっと埋めている、などが多かったでしょうか。Tabキーを連打したり、ソースコードを覗いて必死で探したのは良い思い出です。
 中には「知りたい人にはメールをくれたら教えます」なんてのも。めんどくせぇ!



 7位 お絵かきチャット

 お絵描きチャット
 1つのキャンバスに複数人がリアルタイムで絵を描く、名前の通りお絵描き版のチャット。合作もできるが各々が好きな絵を描く寄せ書き形式が一般的。スカイプも無い時代なので、会話は付属のチャットで行う。「タカミンお絵かきチャット」と「しぃお絵かきチャット」が二大勢力だった。

 これを設置しているサイトも時々見かけましたね。
 共同作業なので、画力・技術・速度が求められる、高度なコミュニケーションツール。完成した絵は世界で一枚の思い出になりますね。
 私はあまり絵も描かないしヘタレだったのでほとんど参加した記憶が無いです。



 6位 ハーボット

 ハーボット
 So-netが提供していたホームページ用パーツ。各サイトにペット感覚で埋め込まれ、簡単な会話やゲームができるBotキャラクター。2008年にサービス終了。

 ハムサイトは小動物好きが多いので、こういうキャラクターがみんな好きだった…のかな?
 深夜などチャットやBBSに誰もいない時間でも話し相手になってくれる、心のスキマを埋めてくれるコンテンツでした。ハーボットには自由に名前を設定できたので、サイトごとに色んな名前のハーボットがいました。
 あと、ハーボットがカートに乗ってタイムアタックするミニゲーム、深夜によくやっては人のサイトにレコード残してました。THE・暇人。


 * * * * *

 とりあえず本日はここまで! 続きはまた次回。

トップ